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引退ビジネスマンのモノローグ



成果を出すビジネスマンの特徴

30年以上のビジネス人生で成果を挙げている人の特徴を考えてみました。一つの参考として考えてみて頂ければ幸いです。

①「目的と手段」思考

この意識を明確に持っているかどうかで成果は大きく変わります。日々の業務ではどうしても足元の取り組みに焦点が当たっていきます。その為、手段の目的化が起こりやすく、評価も割り振られたパーツ業務の進捗評価になってしまいガチです。なので大企業になればなるほど構造的に本来の目的とは違う足元ミッションで縛られる可能性が高まってしまうのが現状だと思います。

多少、天邪鬼で、ちゃんとやってみたけど(ここは重要:先ずはやってみる)、なんか違うかも?という感覚を無視せず、なんでだろう?と深掘っていける人が成果を挙げている印象が強いです。※ちなみに私は相当な天邪鬼です。

そもそも何の為にやってるのか?を頭の片隅に常に置いておけるか、がとても大事!!(これは人生も同じ。奴隷になってはいけない)

また、それを表現して他者に伝える時は反逆ではないのだ、成果を出したいのだ、と言うトーンを大事に発するのが大事。そういう意味では他者に本意を伝えられるコミュニケーション能力も大事。

②取組み優先順位が明確:紙に書き出す・見える化する(出来れば緊急☓重要の4象限で)

曖昧な課題設定が一番効率を下げます。何が課題なのか、何に取り組んでいるのか、その優先順位・〆切はどうなっているのか、等を2次元で見える化することでかなり効率が上がります。

そして重要度低く緊急度低いモノは思い切って意思を持って怠ける、放棄する。それによって時間を作る。私も随分とズルして怠けました。それにより会社に相当貢献出来たと思います!

カーネギーだったかな?ロックフェラーだったかな?悩み事・考えるべきテーマが多過ぎて奥さんとの夕食に出かける約束に間に合わなくなりそうな時に、一度全部書いてみようとしたようです。これも曖昧ですが70個超だったか書き出されたのですが(世界平和とかもあったらしい)、それを見て今できる事は無い、と気付いて落ち着いて奥さんとの食事に出かけたとか。

こんな偉人でなくても、自分が取り組むべき事を一覧にしてみると意外と簡単に整理出来て、何から取り組むべきなのか、無理なモノは無理と割り切ったり、これは誰々に振ろうと方針が定まったり、とてもおススメな手法です。私も社会人になって間もない頃、ダメダメで混乱していた自分を整理して順序立てて課題に取り組み、スキル・成果の蓄積に最も役立った手法の1つでした。

その見える化を習慣的(出来れば毎日)に更新していると短期テーマの優先順位も頭の中で整理されつつ、中長期テーマが見えてくるものなのです。(断定調になってしまいましたが私は間違いなくそうでした)

③強みを明確に意識。その強みの作り方

前述の2つが出来てくると、自分が取り組むべきテーマ・順序が分かってくるのですが、そこに向けての自分のアプローチのクセが見えてくると思います。敢えて他者相談などして自分の違いを認識すると良いと思います。

個人的な意見ですが、強みはズバリ他者との違いだと思います。

多くの他者がやれることは、やってもらっておけば良いのです。他者と違う自分のクセ・思考においてそれがメリットになるものは何なのかを自覚し、それを強める事に特化できると良いです。

強みは出来るだけ代替不能なモノにできると良いです。何でもよいのです。課題解決に向けてやたらと他者に頼るでも良し、自分なりに文献やネットをあさりまくるでも良し、精度は低いが誰よりも早く解答を出すでも良し(これは議論を深めるタタキ台として重要)、意見をどんどん変えていきながらも着実に精度を高めるでも良し。

そんな取組み方をしていれば1年もしない内に、自分の得意分野が必ず構築されていきます。

その際に、相対的にそれが自分の強みだと認識できるかどうかが重要だと思います。人は通常自分の強み・得意分野が見つかると更にそれを深めたいという意欲が生まれるものです。

④トランザクティブメモリー

これは誰が何を知っているかを知っている、と言う事です。

優秀なビジネスマンは例外なく、このネットワークをかなり強力に保持しています。今や自分の頭の中だけで完結できるシンプルな仕事なんて無いのです。

また、このネットワークを持っているという事は自分が誰かの生きたトランザクティブメモリーになっているという事でもあります。誰かから声が掛かる頻度が高い(これが実は相当なチャンス)のです。これをキッカケに新たな仕事の進め方や、ちょっとしたイノベーションが生まれる事が多いようです。ちょうど脳のシナプスが繋がって新たなメモリーが生まれるようなものでしょうか。

⑤恥ずかしげもなくマネするスタンス・他領域の手法を移植してみる遊び心

これが出来ると所属組織のイノベーターになれます。

世の中のビジネスイノベーションと言われるもののほとんどは別領域のマネや、別時代・別エリアの手法の取り込みだったりしています。いわゆる発明と言われるレベルのモノはほとんどないのです。

これは日々の業務を目の前・足元のやらなければならない仕事で支配されていると出来ません。MUST業務に支配されると作業マシーンになってしまいます。私はマシーン化する事を極度に嫌っています。だって楽しくなくなってしまうので!

オマケの⑥ラテラルシンキング

何かのテーマに対して、角度を変えて自由な発想で取り組むことです。

ラテラルシンキングとは?

これが出来る人はレバレッジ(テコ)を利かせた業務改善が出来ます。ちなみにレバレッジはとても大事で、作業時間に比例して成果が上げるのではなく(これはこれで実態を把握するには大事なのですが)、やり方自体を変えて自分以外の人の効率も上げてしまうルール変更・手法変更に繋げられるか、です。

ここに①④⑤が活きてくると思います。要はルール度外視で、簡単にやれちゃう方法を考えるクセを持つことです。ムダ嫌い(一度本気でやってみた上でですが)、ショートカット好きの方にはピンとくると思います。

個人的に思っているコツは、法律無視・公序良俗無視で、何でもアリで良いので先ずはいろいろアイデア出してみる、その後に社会ルール・会社ルール等で制御する、という思考ステップを踏めると良いと思います。最初に制約から入ると大概つまらない当たり前の策で終わります。

これによって反則技ギリギリのアイデアを思いついたり、今はNGだけれど近未来に可能になるネタが見えてきたりします。個人的実績としてはこの思考手法で毎年、年間15億の利益(売上でなく利益ですよ)に繋がる施策を現職(2023年1月末までの予定)で実現できています。8年前までの大手情報企業でも同様に相当な利益を創出できてましたので、職場・業界に関係ないポータブルスキルなのではないかと思います。

頭の中に別人格を何人か置くのも良く使う手です(当然ですが一目置く人を想定。決済者を想定してしまうとつまらない結論になりガチ)。誰々だったらどう考えるかな?どんな手を使うかな?と想像するだけで思考の幅が広がります。

ちょっと偉そうに見えたら申し訳ないし、そんなつもりは毛頭ないのですが(基本的には人それぞれ)、要は面白がって成果に繋がったら関係者も自分もみんなハッピーになれるし、なにより自分の幸せホルモンを出せて肉体的にも精神的にも健康になれます!

優秀な成績を出している人のほとんどは楽しそうにしてます。成果が出ているから楽しいというよりも楽しんでるから成果が出ているように思えます。楽しいから笑顔になるのではなく笑顔を作ると楽しくなるという人が持っている特性(事実)と近しい話かも知れません。

結論:私が見てきた出来るビジネスマンの特徴は、最も大事な①「目的と手段」思考をもって、ムダな事は意志をもって怠けて時間を作り、どうやって面白くやってやろうか、手段は何でもアリ、で取り組んでいる人だと思います。

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