仕事を通じてつくづく思い知ったのはIQよりもEQの方が業績成果に繋がる、ということです。EQは「人たらし能力」とも言えそうです。

IQは良く知られている知能指数( Intelligence Quotient)の事で、平均値は90~109なのだそうです。ちなみに経年で人類のIQは上がっているという説もあります。
一方EQとは心の知能指数とか、感情指数(Emotional Intelligence Quotient)と言われていて、EQテストというのがあるらしいのですが、受けた事ないし、どんな指数になっているのかも良く知りません。内容的には自己分析・共感性・協調性・自己コントロールの内面的成長・理解の共有性・空気を読む力、などが影響するそうです。
なので一言で言うと「近くにいるのが心地よく魅力的な人」とでも言えそうです。
ビジネスの世界で賢そうに振舞う人は多くいます。実際に賢いのだろうなぁと思える人もたくさんいます。

でも、それらの人が「近くにいるのが心地よく魅力的な人」である事はそれほど多くないかもしれません。
そして仕事のほとんどは単独作業ではなく協働作業なので、EQの高い人と一緒に働く方が、気持ちが晴れやかで一緒に何かを成し遂げたい、この人の役に立ちたいと思え、よりハイパフォーマンスに繋がる事が多いように思います。
ちなみにIQは意味ないという意味ではありません。IQは勿論大事ですが、それだけでは周囲の人に動いてもらう力にはならないという事です。高いIQにハイレベルなEQが重なれば鬼に金棒だと思います。
明らかにEQの高そうな人を見ていると、人として魅力的、愛嬌、可愛げ、興味が沸く、面白い、一緒に何かしたい、と感じさせる自然の引力のような何かを持っているように思えます。(ただしこう見せかける能力に長けているサイコパスもいるのでには要注意!)
一緒に働いていて楽しい、面白い、ワクワクする、と思える人に、人と情報と金は寄ってきます。
逆に賢そうにしていて、隙が無く、自分が一番という考えの人には遠心力の方が強くなってしまうようです。私もそういう人は苦手です。

なんだかこの人、深いなぁとか、かわいらしいなぁとか、もっと知りたいなぁと思わせる人の方が仕事してて楽しいですし、楽しいとアイデアもパワーも出てきます。

では、どうするとこのEQを鍛えていけるのでしょうか?
ものの本には、傾聴、相手の良い部分を見つけるように心がける、自身の行動とその時の感情を書き出す、感謝、幸せを感じた瞬間を言語化する、許しの大切さを意識する、等々あるとの事です。
個人的にはたくさんの感情仮想体験をする事だと思います。

そして、それに最適な手法は小説や、映画、ドラマですね~。
心にグサッと刺さったまま消えない小説や映画を持っておけるとミラーニューロンが増強されるように思います。自分の感情の激動をしっかりと記憶して生活している人は彩鮮やかで、感受性高く、深みのある人生を送っているように思います。
そんな人にいつかなりたいですね!
