ビジネスマンは営業職・スタッフ職に関わらず、自らプロセスと成果の見える化する事が非常に重要だと思います。
営業の仕事は結果が見えやすいので、評価自体は一見容易に思えます。ただ、それは目の前の目標に対する達成率と言う意味でしかなくて、プロセス開発や組織貢献の度合いを上司は分かっていないケースが多いです。
また、スタッフ職における評価は更に難しく、下手すると減点方式になってしまいガチだったりします。
だから、評価フィードバックは営業職もスタッフ職も、なんかシックリいかないケースが多いようです。
自分自身が納得できる成果の見える化を各自が真剣に取り組むべきだと思います。そして自分自身で見える化した成果・貢献をフラットに上司に伝えるのが良いです。
そして上司は上司の責任として、それを評価・認識・公表すべきです。

例えば実績以外の成果の見える化とは、どんな事例があるかというと、社内申請フォーマットを改善して10分かかる申請時間が5分に出来たとしたら、掛ける申請数がその成果になります。営業現場で言えば何らかのツールをセットして営業を仕掛ける事で受注確率が1.5倍になったとしたら、掛ける全社の営業回数分が成果になると思われます。何分削減できた、何倍になった、などは正確な数値は出せないですが、おおよそで良いのです。
これを年間計算してみると意外とデカい利益(数百万~数千万)になったりするものです。
1つの事例として、私がデュアルモニターの導入を実行した際の検証では所属する会社全体で年間約2億相当の時給に相当する結果になりました。敢えて実証計算しなかったら何となく便利になったで終わっていたと思います。

こういった1件当たりは大したことないが組織に掛け合わせると実は相当な影響力を持つナレッジがボランティア的に扱われてしまうのは残念でしかありません。だって実際、スゴイ成果なんだもの!

もちろん全社の掛け算分だけの利益を自分の評価にして欲しい、という程ガメツくなるのは良くないと思いますが、本人と評価する上長、更に出来れば周囲の人が、おおよそそれ位の影響があるのだ、と知っておくことは事実を事実として評価・認識する上で大事だと思うのですよね。
こういうちょっとした取組みの集積が企業全体の業務改善に繋がっている事がかなり多いのです。そういうチリツモ成果を創り出す事に価値がある、自分なりの工夫をトライしてみる大事さ、を全員が認識していく事がナレッジ創出活動に繋がっていくと思います。
そもそも組織で働くという事は足し算業務(人数分に比例した生産)よりも掛け算業務(人数分よりも高い生産)を目指しているハズなのです。レバレッジを効かせる為のちょっとしたイノベーションが求められているのです。

自分なりの何かを工夫して実施した事がある方は、是非、いろんな視点で考えてみて、それって全体換算したらどんなもん?と計算してみて、自分の上長に共有してあげると、自分の取り組み内容の本当の価値を自他ともに認識しやすくなれると思います。
こう言った実態の目線合わせや、言語化・見える化のためにも定期的な1on1ミーティングはしっかり実施していくのが良いですね!