企業や組織・チームにおいて最も必要とされる人材とはスーパーマンなのか、あるいは次なる人材を育成できる人か?という重要命題があります。

スーパーマンがいると経営者や上席にとってはとってもありがたい存在のですよね~。スーパーマンが絶対に必要、という時期もありますし。
と同時にスーパーマンには大きなリスクとなります。
映画でもスーパーマン後の世界を描いたものがありますが、頼りにしていたスーパーパワーが急にいなくなると大混乱が起こります。
何かが一極集中すると、その一極自体がその世界のバランスを保持しているので、永続的成長を目指す世界においては、実は迷惑な存在なのかもしれません。権威主義国を見てみても同様な現象が起こっているように思えてなりません。
また、スターウォーズのダースベーダーも元は正義の味方で強力なフォースの使い手でした。ダークサイドへ堕ちると手が付けられない凶悪な存在になってしまいます。これは会社組織でも全く同じです。私がいた会社では評価会議の時に「ダースベーダー」と言う言葉を共通ワードとして使っていました。
評価会議ではスーパーマンは当然高く評価されますが、一方で彼・彼女だけがスーパーパワー持っているのはリスクなので、それをどうやって普通の人達へ広く移管できるか、と言うテーマをよく議論しています。

逆に、経営からの常に高い信頼を得る人材は「人を育成できる人」、その人のような人を増殖させられる人材です。
スーパーマンは業績の為に利用されてしまいがち、という側面もあるため、要注意です。上長が異動させずに自分の業績に繋がる範囲に縛り付けてしまう、と言う事も良くあるのです。傍から見ていて、もっと別の業務に就かせて経験の幅を広げる事で更なる成長が確実に出来るのに、と言う大事なタイミングを勝手な上司の都合で制約されてしまう事もあるのです。自分の実力に自信を持っている人はその辺を心得ておき、チャレンジを要請していくのが良いと思います。
一方でしっかりした組織・チームは出来るだけ、システム化・形式知化して、全体を押し上げる施策を打っていきます。
スーパーマンはそういう時に単独で戦う事が比較的多いのに対して、システム・ナレッジを作る側にまわれる人材が組織を動かす側にまわっていく傾向があります。
どういう立ち位置を選ぶかはその人次第ですし、どちらが正しいという事はないのですが、システムを作り、ナレッジ言語化できるスーパーマンが最強です。周囲の人を盛り立てるには性格的にも優しいスーパーマンがイイですよね!!

今までも何人かのそんな感じのスーパーマンに会った事があります。あんな風になりたいなぁ、と幾つになっても憧れます。