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引退ビジネスマンのモノローグ



法人にも性格がある

法人とはよく言ったものです!

自然人(いわゆる、普通のヒト)とは別に法律上、人格を認められた組織の事ですが、ヒトと同様に性格を持っています。

おおらかな性格、世の中に貢献するのが好きな性格、新分野を攻めるのが得意な性格、人を責めるのが得意な性格、疑い深い性格、真面目な性格、友人(従業員)思いな性格、金主(株主・銀行)服従の性格、先祖思いな性格、過去を切り離して未来だけを見る性格、等々。

みなさんが所属する法人はどんな性格をもっているのでしょう?

いろいろと観察していると、所属する法人組織によって、個人の性格も修正されがちですね。

あるいは法人性格に類する個人が集まってきたり、そうでない個人は自然とそこから離れていって、「純正」が保たれたりしているようです。

私はというと、正直な感覚では、どこにいってもマイノリティーに属しているように思います。マジョリティに対する自然発生的な嫌悪感をなぜか持ってしまう傾向があり、そこに必要以上に同調圧力を感じてしまう傾向があるようです。一言でいうとひねくれているのですネ。

この法人の性格はどのように決まるのでしょうか?

最初に入社した情報産業企業ではチャレンジ上等、目立つもの勝ち、失敗オーライ(解釈力とスタンス次第)、オープンマインド、退職者との関係性が保持され続ける雰囲気がありました。

2つ目に入社した会社では上記会社出身者が経営陣を占めていたのですが、鎖国体質、失敗を恐れる(というが嫌う)、自由よりも堅実、退職者は競合になった瞬間に敵、言いたい事を言いづらい雰囲気、などなど1社目とは真逆な雰囲気を持っていました。

どちらも財務上は優良企業なのですが、この違いは何によるものなのか非常に気になりました。

で、行きついた結論は、営業利益率の違いと経営者のキャラクターなのだとうなぁ、と。

利益率の高いビジネスモデルを確立した会社は余力がある為、遊びが効き、前向きな実験が大いに歓迎され、「両利きの経営」の深化と探索の両方を同時に求められるのです。

一方、利益率が相対的に低い企業においては、探索にコスト・パワーをかける余力が無いのでしょう。今現在の勝ちパターンを深化させる力学が働きやすいのですね。その方が成功確率が高い、と思ってしまうからでしょう。

そこに経営責任者の人格が絡んできます。未知の可能性に重きを置くタイプ(私見:夢見がちで勉強はそれ程好きでない、センスがある)か、堅実で現実主義者(私見:勉強が出来てモノゴトには正解があると考えている)なのか、の掛け合わせで法人格がバラついていくのだと思います。

最近ではイーロンマスク、ベソス、ジョブズ、古くは本田宗一郎、盛田昭夫、豊田喜一郎などはどこに位置するのか興味深いところです。

こう書くと未知の可能性に重きを置く企業経営者礼賛のように見えるかも知れませんが、そういう会社で働くのは大変なことだと思います。未知の可能性と言う事はある種の宗教とも言え、ハードワーク×主体的に関わるというのが大前提だと思います。その領域に面白みを感じたらサイコーに活性化できる環境でしょうね。その代わりに合わない人は全く合わないし、ちゃんと面接すれば入社できないでしょう(無理して入らない方が良いです)。

もう一方の深化に傾注する会社(利益率は別として)は、徒弟制度にならざるを得ないように思います。規則やルールが大前提でしょう。なぜなら深化とはその会社の歴史そのものに価値があるからです。正解の微調整がこの会社の深化・進化になります。

既に一生を一つの会社で過ごすという時代は終わってしまっている現状では(平均企業寿命は20年前後と言われています)、この法人の人格・性格を自分なりに見極めて入社した方が良いですね。居心地に直結します。

私の場合は前述の通りマイノリティ体質ですので、どんなタイプの企業に入っても端っこで観察して楽しめるタイプです。(実害が及ばなければ!)

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