少し前に所属する会社の営業ハイパフォーマ―とその上司10名にヒアリングをさせてもらいました。
面白い事に営業スタイルはそれぞれ違うものの、明確な共有ポイントが見えてきました。それらを共有させて頂きます。
①先ずは、目の前の取組業務が全体業務にどう繋がっているかを認識していて、その先のスケジュールイメージが明確に分かっている状態で仕事を進めていました。仕事が細切れになっておらず、全体のどこをやっているのかよく分かっている状態にしていました。部分と全体の連携が自身の思考の中で明確に繋がっている状況でした。

結果的に次にどうなるかをかなり正確に予測し、事前の打ち手準備をしていけています。思考の中で、部分と全体を行ったり来たりして効率的に精度高く進められていました。
②無駄な業務を極端に嫌い、避ける動きをしています。会社が指定する所定の業務を成果アップに繋がらないモノは無駄と判定し、そういう業務についてはサボってます。対象者ごとに怠けるポイントはちょっとずつズレてはいますが、彼ら彼女らが身をもって設計した手法に忠実に(ある意味、偏執的に)偏った取り組み方をしています。
彼ら彼女らが上長になった時に、自分とは違う能力の配下メンバーの育成で苦労するであろうポイントでもあります。
③使えるモノは何でも使う(特に上司)。その為の「ひとたらし」コミュニケーション力がある。

これは対象者が漏れなく持っている思考で、使ってあげて成果を出す事がその人たちへの恩返しでもあると内心認識しているようです。
一方でひとたらし能力はほとんどの人が持っていましたが、ごく少数は理詰めで協力を強要しているような雰囲気の人もいました。(本人はそう思っていないようです)。この人は今後、苦労するでしょう。人にそっぽを向かれたら終わりです。
④しくじるのが当たり前だと思っている。ある意味、仕事に対してのプライドは高くないと思います。失敗しても仕方ないという天性の楽天さを持っている人が多い印象です。しくじったらその時は謝って、その後、出来るようになればイイじゃん、という考え方のようでした。一戦一戦を真剣に取組みながらも、一戦一戦は全体の中でのほんの1つという考え方も持っているようです。目の前の事に本気ではあるが中長期思考をちゃんと備えているようにも思えます。

⑤誰にでも聞く、誰からでも学ぶスタンスがあります。これもある意味、変なプライドが無い、と言う事かと思います。

これは③の誰でも使う、に通じるものだと思います。知りもしないで人を縦割りせず、良いネタはしっかり使う印象です。あるいはヒトとコトを分けているのでしょうか?
上司の方々も、これらを言語化して伝えると違和感ないとの事でした。そして上司は上司でハイパフォーマ―から使われることを大事な役割だと認識していました。足りない経験などを上司が補ってあげてメンバー成果の支援を惜しまない上司ばかりでした。ですので、ハイパフォーマ―個人だけの成果ではなく、組み合わせとしてそれを活かし、支援してあげる上長の存在が大きいと改めて認識しました。
こういった職場での組み合わせを経験できると、それぞれの成長も早まります。
私も思い返すと、上長・同僚との組み合わせでどれ一つ無駄な組み合わせは無かったと思います。全てから学びがありました。

どうせやるなら楽しく、前向きに、成長しながら、業務成果出したいですね!!