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引退ビジネスマンのモノローグ



見える化と比較化

組織成果を飛躍的に上げるには改善の他に「発明」と「発見」があると思います。

発明は文字通り、今そこにない非連続な何か創り出すこと。これは天才か、他者の知らない世界を繋げて新たなものを作るというちょっと難しい手法です。(アメリカはやり始めたビジネスをいち早く日本に持ってくると5~10年後に儲かるタイムマシーン経営のようなモノとか、他業界のノウハウを移植するなど)

一方で天才のいない組織で、成果最大化に向けて汎用的に寄与する手法が「見える化・比較化」によるベストパターン発見です。

これを当たり前に出来る人・組織は非常に強いと思います。

一方で現場の自由な発想を許容しないと、手法の幅が生まれないので、マニュアル以外は許さん!という会社では起こりようのない発見でもあります。完全な中央集権型・上意下達だけの組織ではトップがヘボだと直ぐに潰れます。

この違いを見つける役割は実務が分かるヒトで、それなりの権力がある組織長・経営者でなければ改善に繋がらないケースが多いようです。実務が分からないとポイントを掴んだ違いが見つけられません(そういう役職者を何人も見てきました)。一方で効果に繋がる違いを見つけられても力がない人の意見が通りづらいのが実態です。

現場には多少のズルと混在して、ナレッジや勝ちパターンがたくさん隠れています。そういう「遊び(クルマのハンドルの遊びのような)」が許される組織には宝がたくさんあるハズです。

それらを見つけやすくする為に「見える化」が大事です。これは定量・定性ともに見える化したいところです。ここはKPIとKGIそれぞれが、出来るだけ手間かけずに見える化されると良いですね。こういう時にセールスフォースやキントーンってとっても役に立ちます。また定量をベースとした定性を見える化するには気の利いたアンケートと気の利いたヒアリングが必要です。(この辺りが実は私は得意領域なので別途、語らせて頂く時があると思います)

そして「比較化」です。

定量・定性情報から比較して違いを見つけるのはセンスも必要だったりします。何がどうつながって成果を生み出しているのか、仮説設定と検証を自分の頭の中で面白がって展開する能力が必要だと思います。この面白がって、と言うところが特に大事だと思います。面白がったプロセスがそのままアウトプットに反映されると思うのですよね。

そこで見つかった効果に繋がるプロセスを楽し気に(そうすると自信たっぷりにも伝わる)発表して全社展開していくと成果が指数関数的に拡大したりします。見つけて共有するだけでヒーローになれます。ヒトのふんどしで相撲をとるとは正にこれだと思います(笑)

決められたことをやり続け地道に改善していく価値も勿論あるとは思いますが、時代が変わるスピードには加速度が付いているので、スピーディに良い、悪い、良くするにはどうしたら良いか、放置すると悪くなってしまいそうか、を見える化・比較化していくのが現代組織の必須作業だと思います。分からないまま事業推進するのは目隠ししたスイカ割りと同じでとってもヤバいです。

分からなければ仮説で動いて検証するスピードと回転サイクルを上げなければなりません。

会社のお金と資源で仮説検証していけるって気楽に楽しめますねー。

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