仕事をしているとほぼ毎日、不思議な経験をします。

課題・難題が持ち上がってきて、これを自分の責任で解決しないとならない状況になってしまった時に、一緒に知恵を出してくれる同僚・メンバーと相談の場を持つことが多いのですが、その際に前提情報を相手に伝えながら、いつの間にか解決策や解決に向かう筋道が見えてくるのです。
独りで解明しようとすると出来ないのに、信頼する同僚・メンバーと対話しながら取組むと何故か解決してしまう不思議な体験です。

小さな不明点から、大きな難題まで、ホントにこういう事が多く起こるので、私は自分で5分くらい考えて「う~ん、分からん」となった際には、その方面を少し知っていて話を聞いてくれそうな信頼関係のあるメンバーと相談Mtgの場を持たせてもらいます。

こういう事が起こる理由を自分なりに考えてみました。
何段階かありそうです。
先ずは簡単な課題の場合、それを壁打ち相手に理解してもらえるように分かり易く解説しようとしていくと、その前に自分自身が構造を明確に理解して解決策に気付く、という事かも知れません。これは、独りで考えている時には自分のクセで支配されたものの見方しか出来ていないのでボトルネックに気付けず、他者に説明する為に順を追って構造化していくと、ここじゃん!と言う気付きを得るというまっとうなプロセスなのかも知れないと思うのです。

少し、難しい課題になってくると、これも相手に分かるように構造化・シンプル化して説明しているところに、まっさらな他者の何気ない質問を投げかけられたり、感想を言われたりして、一気に視界が広がる事があります。ここからだったら別の視点で考えてみよう、という思考の別ルートを導き出してくれることが多いように思います。
難題の場合は、上記までのプロセルを当然通りながらも、やはりそこから抜け出せない状態になった時に、じゃ、誰々に相談してみたら?というアドバイスもらったりして、ほ~、確かに、それはアリかもね?彼・彼女だったらどう考えるかなぁ、というようにやはり自分と相談相手以外の思考を模倣する事で解決策らしいものが見えてくる事もありますし、実際にその人と対話して解決策を考え出す事もあります。
こういう経験を積み重ねると、たいがいの解決策は実は自分の頭の中の知識の組み合わせで何とかなるという自信(妄想)と、他者のアドバイスもらえれば道は開けるという自信(なんくるないさぁ精神)が身に付き、完全正解でなくても、解決に向かうベクトルを生む事が出来るような気がします。
万が一、相談相手でフラッシュしなかったら、その先の相談相手に繋げていけば、いつか稲妻の瞬きを手に入れられると思います。

それでもダメなら、今はその時ではない、と寝かせれば良いかと。。。(笑)