モノの本によるとどうやら年間150時間を探し物に費やしているらしいです。1日30分~1時間の累積で、実感値としてもよくよく考えてみると違和感ありません。

1日の仕事の5~10%は探すための時間だそうです。という事は直ぐに見つけられる手法が手に入れば、単純に10%程度やれることが増えるということです。
紙資料の整理・データファイルの整理は当然、ほんの5分が将来の100時間節約へ繋がったりするものなのですね。

こちらについては、テーマとして取り上げておきながら、大変申し訳ないのですが、自信をもって最善と言える対策はありません。という前提で取り組んでいるのは以下です。
紙の資料について:お掃除と同じで3か月以上見ていない資料は潔く捨てる。捨ててしまえば探す事が無くなる。捨ててしまったものは潔く作り直す事で頭の中でも再確認でき、より推敲されたものが出来る可能性に繋がると考えてしまうのはどうでしょう。再度、作成し直すとより良い資料が出来る実感があるのは私だけでしょうか?
データ資料について(直近ではほとんどの資料がデータ化されています):週1回ファイルの再整理を10~30分程度で行う時間を決めておく。
フォルダーの再整理・表題をより分かり易く修正・フォルダー自体の再設定、等で、作成時・格納時に気の向くまま置いてしまったファイルを最適配置化していきます。それでも理想通りには配置出来ないので、ファイルのキーワード検索で辛抱強く待つ(検索結果を待つ時間がけっこう長い)というのも結果的には有効だったりします。キーワード検索の視点で言えば分かり易い表題に直すというのは特に有効かも知れません。
この週1再整理の時間の副効用として、自分の記憶の整理も出来ます。

きっとより良い整理の仕方があると思うので、ご存知の方がいたら是非、教えて欲しいです。
そもそも冒頭の、こんなにも探し物が時間ロスに繋がってしまうのだという事を知っておく自体が一番大事かも知れません。それを知った上で自分なりに少しでも整理するように心掛ける、心掛けて色々取り組んでいる間により良い策が見つかる可能性がある、と考えると少しは前向きになれますね。

ヒトは本当に不思議な生き物で、生体機能をいろいろな方法で強化していってますが、記憶についても外付けHD的に手に負えない量の情報を扱おうとしています。ユヴァル・ノア・ハラリの「ホモデウス」の世界が近づいてきています。そうなったら探し物ってどうなってしまっているのでしょうかね?

全ての情報にワンタッチでアクセス出来たらスゴいでしょうね〜。GoogleのHPに一時的に「人の脳とCPを接続出来るようにする」と言うのが載っていたらしいですが、いつの間にか取り下げられたようです。未だ不気味に思えてしまう内容だからでしょう。でもきっとそこに向かって行きます。
個人的には生きている間に、そんな世界を体験してみたいです。探し物を探すってどう言うことだっけ?と言う世界になっているのでしょう。正にデウス(神)です。