出来るビジネスマンに間違いなくある特性が、このトランザクティブメモリーの豊富さです。これは確実!!

トランザクティブメモリーとは1980年代半ばにアメリカの社会心理学者ダニエル・ウェグナーが定義した「誰が何を知っているかを認識すること」との事です。
現代の仕事は既に一人の頭の中に納まるシンプルさを持ち合わせていません。様々なプロフェッショナルが練りに練ったノウハウ・手法を組み合わせて成り立っている極めて複雑系業務がほとんどです。
自分だけで全てを分かって、動かす事はどんな天才でも絶対に出来ません。出来るとしたら誰にでもマネできる陳腐化した仕事のみです。
ビジネスは様々な人達で役割分担し、専門化×統合化される事で機能しています。

そこで必要とされる能力が、このトランザクティブメモリーをどれだけ保持しているか、だと思います。正解のない世界で、正解らしい事(あくまでらしい事であって正解ではありません。正解は無いのです)を早く探り当てる能力です。その過程で様々な人の知見を使わせてもらえるかどうかが生命線になります。沢山の人達の経験値を利用させてもらうのです。誰が何を知っているか、どんな経験・失敗をしてきたか、どんなチャレンジをしているか、等を知っているかどうかで仮説設定した道筋が立てられるかどうかの大きな分水嶺です。
その為にはオープンマインドが大前提となります。与えてもらうだけで与えない一方的テイカ―は直ぐに見抜かれ嫌われ、本当に必要な情報を得られなくなります。(そう言う人を良く知ってます。話せば数分で分かってしまいます)

素養としてはギバーが圧倒的に有利です。与える事で与え返される、という返報性の法則がそのまま当てはまってきます。秘密主義者は孤立していきます。
「ギブアンドテイク」と言う本を読まれたことはありますか?非常に面白い事が書かれています。ギバー、テイカー、マッチャー(バランスを取る人)で結果的に誰が一番得をするのか、分かり易く解説されています。

ギバーでトランザクティブメモリーが豊富な人はどんどん学べます。学べば学ぶほど、他者のトランザクティブメモリーで役立ち、更に自分のネットワークが広がっていきます。与える事でどんどん得るのです。

トランザクティブメモリー豊富な圧倒的ギバーになりたいです!!