バネチャンネル

引退ビジネスマンのモノローグ



課題設定からの打ち手とビジネスセンス

ビジネスの世界ではよく、正しい課題設定が出来たら課題解決までの道のりの8割まで来たのと同じ、というような表現が良く使われます。

たぶん正しいと思います。

いつになっても成果出せない組織、良くなったと思ったらまた直ぐダメになるのを繰り返す組織がよくあります。

そういう事業部・組織は行き当たりバッタリで、反射で動いているように見えます。その組織の中にいる人達は一生懸命やっているつもりなのですが、その外側にいる冷静な人が見ると、目的・手段が繋がっていなかったりしています。

これは単なる一生懸命さが重視される組織文化と、「センス」をもって因果関係を分析できる首脳陣がいない事から起こる事も多いようです。

成果を出す為の因果関係について、ボトルネックになっている事を現場の声を聴きながらも、全て信じ切らずにあくまでも収集データの一つ一つとして捉え、自ら客観的に分析できる「センス」ある事業企画・営業企画的な担当者の存在がと求められます。

ともすると現場の特徴的な現象に囚われて、これこそ事業成長のボタンだ、と安直に飛びついてしまいたくなる事が良くあるのですが、全く違う現象を示しているケースが無いか探したり、そもそもその因果は論理的に繋がっているのか、等を検証しながら結論を導き出さないととんでもなく間違った方向へ向かってしまう事があります。

ここで、とても重要に思えるのが前述の「センス」です。最近、このセンスが非常に気になります。頭の良さではないのです、センスなのです。年齢・役職でもないのです、センスなのです。知識の多さだけではないのです、センスなのです。

これは個人的には直感力にも近い気がします。誰にでも分かるように説明しきれない根拠を統合して紡ぎ出す方向付け力とでも言いましょうか。

このセンスや、直感が極めて鈍い組織長やトップが本当に迷惑な存在になってしまう事があります。無駄な努力を強要するのです。配下メンバーはどんどん疲弊していってしまいます。その内、世の中の景気傾向が変わり、たまたま上手く行き始めると、やっと成果が出てきた、などと自慢したり。。。

明らかにセンスある人と、そうでない人がいるのですが(それは成果が証明しています)、その違いを説明できないもどかしさを感じます。

私が今まで見てきたセンスある人は、明らかに想像力が強くて、どんどん思考が次なる展開に繋がっていく傾向があります。

ここぞというポイント(ある意味、課題)に気付き、そこに集中し、そこから高速接続シナプスのように様々な展開が頭の中で繰り広げられるようなのです。そしてその中で最も太くて長いストーリーを紡いでいく人達。それも嬉々として空想展開していくのです。

なぜ、そのポイントに気付いたのか、本人もちゃんと説明できない事が多くて、「だって普通に考えたら、そうじゃん」くらいにしか言ってくれなかったりします。

このセンスを磨くにはどうすれば良いのか解明したいです。

現時点で思うのは、センスある人は、他者の意見を色眼鏡で見ずにフラットに捉え、それらを材料としたりして、頭の中で思考実験する回数が、普通の人より圧倒的に多いのではないかと思います。そしてその思考実験を、リアルな世界の実験に繋げて検証している回数が多いのではないかと。つまり「思考実験」の回数が多く、かつリアル実験の回数が多い事で、コツをつかんでいるのではないかなぁと??そして、それが自然なクセのレベルまで身に付いている人かと??

当然、失敗回数も多いハズなのですが、成功の絶対数が多い為に目立たなくなっているのかも??と。

ビジネス、経営、センスの関係について多くの示唆に富む本

上記が正しいのか、時間をかけて自分なりに検証していきたいと思います。

そして、いつか私自身がセンスあるビジネスマンになれたらイイなぁ、と憧れます。

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