バネチャンネル

引退ビジネスマンのモノローグ



ピークアウトのタイミング

ピークアウトとは「頂点に達すること。 景気循環が山(景気拡大)の頂点に達し、徐々に下り坂(景気後退)になるとみられる局面を指します。」と言う事で、頂上から転げ落ちていく場面です。

企業に所属していると、たぶんこれがそうなのだなぁ、とヒシヒシと感じるタイミングがあります。

今年の五十肩はひどい為、ピークアウトを更に強く感じてしまいます。。。

外向けの業績は過去最高なのに、次なる打ち手が明確でなく、ヒーヒー言って業績を何とか作っている状況です。外向きにはまるで実力値そのままの成果で全く無理なく作れていて、更なる成長期待を想起させる情報を発信し続ける。当然に経営陣はそれを感じていて、何かスッキリしない状態でボヤッとした不安がある。決め手になる戦略が見当たらず、自信ある新たな打開策もなく、有力人材が流出しつつある、等。

組織全体に既定路線を外れられない力学が強く働いてしまっていて非連続な飛躍をもたらす思考を許さない雰囲気。目の前の確実に利益が出る策に特化し過ぎてきた為に中長期的対応が手遅れになってしまう組織。同調圧力の中で新たな思考が生まれない、チャレンジしない。

実態を知らないステークホルダーへのイイ顔見せの為の対応に終始してしまっている。そしてそのステークホルダー達からの情報も自分達が儲けたいと言う邪で地に足つかない提案ばかりになり、それに踊らされ本質的強みを失っていったりします。

組織内には、仕事がなんとなく面白くない、そう思ってる人が多く、組織目標に駆り立てる熱気が無くなってしまいます。そうなると、元気なヤツが辞めていったり、メンタル脱落者が増えていきます。

成長率に明らかな陰りが見え、それを急上昇させ得る新たなチャレンジがない、あるいはそのスジが悪い(先程の偉い人達の邪な情報に踊らされてしまう)モノが増えてしまう。

経営陣が「既に持っている人達」になって「偉く」なってしまっているケースが多いように思います。チャレンジャーでは無くなってしまうのです。

企業は規模が大きくなればなるほど成長率が鈍化しがちになるものです。サイズアップしながら成長率を維持するには新たなチャレンジを加速的に取り組んでいかないと難しいハズです。競合達がどんどんブルーな海をピンクからレッドに変えていってしまう為です。畑はいつまでも独占出来ないのです。

そうならない為にはどうすれば良いのでしょう?状況は各企業によって違うとは思うものの、共通する対策がありそうに思います。

個人的に思う事は、本当の意味でのダイバーシティを許容する風土、経営陣が柔らかい頭を持ち続ける、経営陣自体が学び続けている、前向き発言であれば誰でも何でも言える(心理的安全性が確保されている)、上長のご機嫌伺いが最優先事項にならないようにする、業務がMUST仕事だけで構成されない、勝手にいろいろと前向きチャレンジしてる人達がたくさんいる(奨励する)、良いアイデア・ナレッジによる下克上を大いに認める、組織・会社が閉じていない(むしろオープンを奨励する)、ミスを許容しミスに関心を寄せるのではなく加点思考で組織運営する、などが必要だと思います。

成長著しいタケノコの芽のように柔らかくグングン伸びていく成長力と、それを促す風土が必要です。硬さには成長を期待出来ません。

永遠に柔らかく成長し続ける組織からは元気をもらえます!そんな組織がもっと増えたら失われた30年は変わっていたかも知れませんね。

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