バネチャンネル

引退ビジネスマンのモノローグ



ヒアリング力

優秀なビジメスマンのほとんどに共通するのが、このヒアリング力です。ヒアリングの仕方を見ると、その人のビジネス力の根底にある構造化力が見えてくるように思います。

何を聞きたいのかにもよりけりですが、自分の知りたい事だけ聴いて、自らの情報は出さない。こんな人とは話していてもつまらないですよね。その魂胆は会話している内に必ず相手に伝わってしまいます。継続的な協力関係に繋げるのがビジネスの基本だと思いますか、上記のような人は、そもそもスタンスとしてスタートラインに立てていません。

知りたい事がボンヤリしていて、質問自体をまとめられない。こんなケースもありますが、この場合は文字や図に落とし込むくらいの努力はしてみるべきですね。書き出してみればかなりの確率でポイントが見えてくるはずです。そもそも何を聞きたいのか分からないまま相手に当てるのはちょっと失礼でもありますし(ただ、書き出してみても分からない時はその前提をちゃんとお伝えすればたいがいのケースでは大丈夫だと思います)。

相手の業界・会社・立場を知らな過ぎてピンポイントヒアリングが出来ない、焦点を定めたヒアリングが出来ない時も同様です。少しだけ時間を使って仮説立てした上でお話し出来ると良いですね。

また、一方でヒアリング目的はとても大事です。何のためのヒアリングで、それがどう活かせそうなのか分からないと全くヒアリング自体の意味がなくなってしまう事もあります。そう言う意味でも仮説とシナリオを自分の中に持てると良さそうです。

センスのある人は、知らない世界の話でも、頭の中で構造を組み立てつつ、自分の組織との対比を同時にしていて、その違いのメリデメや、なぜそうしているのか、等のヒアリングシナリオを組み立てながら質問していけます。これは自分の専門の業界では比較的容易に出来るようになりますが、それは業界構造を知っているから自然と比較出来る為です。何か軸になる基本構造が頭の中にあると、どの順番で何を聞いていくと分かりやすいかを無意識で認識しているものです。

更に、謎解き的に興味津々で面白がりながら聞いていく人は、思った以上に深いヒアリングが出来たりするものです。ヒアリングされる側は、自分の専門分野について相手が楽しげに興味持って聞いてくれていると嬉しくなるものです。

ただし、大前提はギバー(自身の持っている相手に役立ちそうな情報はギブするスタンス)のスタンスが大事で、相手の立場を想像しつつマイナス影響を発生させないように充分な配慮が必要だと思います。

何か相手の役に立てる情報提供出来ないかなぁ、と思いつつ、楽しくヒアリング出来ると、とても充実感のあるヒアリングタイムとなります。

やはりここでも、大前提はオープンマインドが必要条件となり、自分本位のいやらしい目論見を持たない、持ってしまっても隠さない、それでも良ければとお聞きする、自分だけ得するヒアリングは基本NGだと思います。

実は私はヒアリングが大好きです。ヒアリングは研究題材のフィールドワークのような印象があって、机上の思考と現場の実態を照らし合わせるのがとても楽しく取り組めます。また、逆に聞かれたら何でも答えてしまいます!(笑)

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