変化が遅い時代は、確立した既存ルールこそ重要ですが、未来予測が難しいVUCAの時代と言われる現在は、先ずは既成概念を疑ってかかるスタンスが重要だと思います。

こう言うと、みな同意してくれるのですが、日々の行動は全くそれにそぐわない、疑うことを忘れてしまったビジネスマンが非常に多いのが現実です。波風を立てるのがとても苦手なようです。

一方で、自分らしさを追い求めたり、ちゃんと自分を見て欲しいと望んでいるようで、チグハグさを感じる事が多いように思います。
概念的に変化こそ必要不可欠な現代のルールと考える事と、目の前の自分自身の業務とは別物と捉えてしまっているのだなぁ、と思ってしまします。

思考停止の酷い事例をいくつも見てきたので、その損失の大きさが如何に大きいものか考えると恐ろしくなります。
例えば、広告掲載ルールはプラットフォーマーが設定するものですが、かつて決められたルールをずっと守って現場の業務効率を著しく毀損し続けていた事例(5年も前から変わっていたのを放置していた担当部署)や、景品作成を毎年同じ窓口に(相見積もりせず)オートマチックに発注し続けて累計で何百万も会社に損を被らせた担当者などがいます。

実績単価の交渉や、最新ルールの確認は当然の事に思えますが、自分に任された業務範囲をどう捉えるか、どこまで自分が関与すべきか、を本質的に考える癖がない担当者は悪気なく、知らず知らずの間に会社利益を損なってしまっているのです。
そう言う意味では、最も危険なところは、前々から決まっている(ように見える)前提条件かも知れません。

現代は前提条件からまるッと考え直すのが当たり前、くらいに考えないとルールブレーカーにやられる側になってしまいそうです。
別のブログで何度も取り上げさせて頂いている「ファクトフルネス」の思考がとても重要なのだとあらためて思い知らされます。我々が持っている当たり前の常識は既に何年も前の情報だったり、初めて触れた情報を正としてしまったまま改修されていない知識が非常に多いのです。

その際に必要なもはクリティカルシンキング(批判的思考法)だと思います。批判的、と書かれるとなんかイヤな感じがしますが、今もそうなのか?本当にそうなのか?と念の為、考えて確認するだけで良いのです。先ほど書いた二つの実例は、念の為の確認を指摘されても、それをしてこなかった愚かな実例です。
自分以上に周りの環境、ルールは変わってきている、と認識して念の為、確かめてみよう、とちょっとだけ動くだけで、売上・利益に繋がるチャンスがたくさん転がっています。今まで通りでイイや、と思った時こそ、待て待て、これは稼ぐチャンスかも?と疑ってみるときっとイイ事あります!!
