情報産業大手R社では取引停止会社リストと言うのがあります。通称DD会社と呼ばれていますが、何の略か知っている人はほとんどいません。一説にはダメダメ会社との説もありましたが違っていたと思います。正解は忘れてしまいました。

過去に行政処分を受けてしまったり、広告ルールを破ってしまった会社をリスト化しているのです。広告品質担保の為に最大手独自のルールだったと思います。

新規取引開始の際に、先方は取引開始の気持ち満々なのに、このリストと照らし合わせて該当していた場合は理由も告げずにお取引出来ない旨を伝える必要があります。これもハードなコミュニケーションなのですが、それとは別の手法もあって、社内で取引可能にする交渉をしたりするのです。

これにはコツがあって、私は結構これが得意な営業マンでした。最後のオイタが何年前なのか、再発防止策になるを取り組んできているか、その後のオイタがないか、をそのクライアントと一緒に情報を取り揃えて社内コミュニケーションに持ち込むのです。
そのクライアントとの共闘体制で復活した際にはより強い絆で取引スタート出来ます。
この社内交渉で審査部の方とはよく揉めてました(笑)。一方でDD復活会社からは結構感謝されたものです。一度間違いを犯したからと言ってもう取引できないなんていくら私企業とはいえ、乱暴すぎるんじゃない?とよく言われました。

ある種のプラットフォーマーになるとこういう場面が結構あるのだと思います。
これらがたまたま対応した営業マンの対応次第でかなり結果ぎ変わります。私は粘るタイプでした。上記のような敗者復活ではないのですが、再チャレンジのチャンスを渡さないのは殿様商売過ぎると思っていたからです。

何とか社内交渉して復活した元DD会社で再度取引停止になったケースはありません。きっと一生懸命復活に向けて共に戦えたからだと思います。
大喧嘩した審査室の方とも結果的には仲良しになれました。復活後の実績がものを言ったのだと思います。

こんな得意技を身につけたのは自分なりに誇りに思っています(笑)