ビジネスマンを引退引退して、気楽に喜んでいた時期をしばらく過ごしてから、今度は全て自分で予定を決めなければならないと言う不安を感じるシーズンがやってきました。

会社に縛られている時に感じた窮屈さは二度とゴメンと思う反面、外的仕組みや圧力でやるべき事が決まっていた安楽さもあったのだなぁ、と気付いてきました。
以前、脳科学者が人に決めてもらう事を本能的に求めるところが本能的に人にはある、と聞いた事があります。自分以外の大きな力に身を委ねて流されていく心地良さというのがあるのですね。

今は、自分に関する全て(本当に全て)の予定や、計画を決める事が出来るようになり、時間が経つにつれて、例えるなら、海岸線を泳いでいたところから陸地の見えない外海(「オープンウォーター」と言う超怖い映画を思い出します)に出てしまったかのような、あるいは地球から無重力空間に放り出されたような、自由過ぎて未知の恐怖が直ぐ近くに潜んでいるのではないかと言う不安を少し感じてしまいます。

やはり人は社会的に生き物なのだなぁ、とあらためて思います。
社会的繋がりはたくさんあるのですが、自分が社会の役に立っているのか?と言う疑問を感じてしまい、不必要に自分を責めるような感覚がひっそりと心のどこかにあるのです。

でも、基本的には楽しいし、身体鍛える時間が増えて体調良いし、睡眠時間充分取れてるし、たくさん勉強出来てるし、友人とは自由に会えるし、いい事だらけの中で理屈上は全く心配する必要などないハズです。
日本人が特に持ちがちな「苦なくして楽なし」的なマインドセットの影響で、マリッジブルーならぬリタイアブルーとでも言うような感覚なのだと思います。

誰も何も決めてくれない自由の状態から、進路を自ら決めるマインドセットに上書きしていく必要があります。きっとこう言う状態がマインドコントロールされやすいタイミングだと思いますので、そうなってしまわないよう、しっかり自分の船の操縦桿を握ってコントロールしていこう、とあらためて決心しました。

楽しいゴールデンイヤーに出来るかどうかは自分次第ですね!!