バネチャンネル

引退ビジネスマンのモノローグ



猛獣使い

「猛獣使い」とは、能力高いのに個性的性格の影響で場を乱してしまいがちなメンバーに対して、彼らの能力を引き出し組織で役立ってもらう為に、マネジャーに求められる大事なスキルです。

人と協働して推進するビジネスにおいて非常に重要なスキル。かつての自分自身の強みの一つだと思います(今は主な対話者が経営陣になった為か、だいぶ弱まってキレぎみです)。

特に女性猛獣に対して強かったように思います(と周囲から言われます)。もちろん猛獣全員に対して全て上手くいったとは言えません。重傷を負った事もあります。。。

大手情報産業(女性比率が高く、かなり女性が活躍していた会社)に籍を置いていた時には最終的に70名強の女性だけのアウトバウンドコールセンターを創りました。

そのコツはなんだったかを考えてみました。

①一つは良く言われますが、傾聴に徹し、(一つの物語として)面白がって聴くようにするということだったように思います。

女性は答えは求めていない、話を聞いて欲しいだけ、とはよく言われます。共感こそが重要なコミュニケーションスキルのようです。個人的には、これは女性だけではありません。職場のみんなが、それなりに懸命に考えていて、共感を得た上で応援してもらえさえすれば、相当な成果を挙げられると思います。

②もう一つは平等。ただし、これは本当の平等ではなく、感情面では無関心と言った方がシックリいくかも知れません。

関心を持ってしまうと、内容詳細を理解して、判定をしたくなります。判定すると敗者が生まれます。敗者は不公平を訴えてくる負の循環を生んでしまうリスクが大きいようです。

深入りせず、コトとしてだけ関わるようにする。同時に話はよく聞く、という二面性が実は大事だと思います。

③後は全ての仕事で重要なポイントでもありますが、ベースは楽観的・良心的な思考だと思います。楽観的・良心的な人と対話すると不必要な緊張感・ストレスを感じなくて済み、心理的安全性を培う土壌を創れるように思います。この心理的安全性は非常に重要!!(Googleのプロジェクトアリストテレス参照)

楽観性・良心性は伝染します。猛獣に嚙まれても死にはしない、仕事の重要ミッションでしくじったとしても将来の笑い話のネタを仕入れた、と頭の片隅あたりでちょっと思えるだけで楽観的な振る舞いが出来るようになります。

楽観・良心だけではゆるゆるの組織になってしまいそうですが、個人的にはそんなことはないと思います。ゆるゆるになってしまうのは仕事自体に意義や面白みがない事がその原因になっているケースの方が多いように思います。面白くて意味ある仕事(面白いと解釈する支援も大事)を楽観的雰囲気で取り組める職場なら成果出るハズです。

ちょっと前にアサーティブコミュニケーションの研修を社内で主催しましたが、残念ながらエライ人ほど、実はこれが出来ていない事実に気付いたので、今回、「猛獣使い」と言うテーマで振り返ってみました。

参考:アサーティブ・コミュニケーションは、自分の意見を飲み込むことで我慢をしたり、一方的に自分の主張を押し通したりせずに、相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるコミュニケーションです。

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